インジェクション

• iinferのサーバー処理に、任意の処理を追加することが出来ます。

• Segmentaionなどの処理の場合、推論結果のサイズが大きいため、サーバー側で不要な推論結果をフィルタすることが有効です。

• iinferクライアントの後処理として同様のことが行えますが、サーバー側で処理することで、クライアント側の処理を軽減できます。

• インジェクションには、 before と after の2つのインジェクションポイントがあります。

• インジェクションの指定は、 client モードの deploy コマンドのオプションで行います。

クライアント(AIモデルの配備) ※抜粋 : iinfer -m client -c deploy <Option>

Option	Required	Description
--before_injection_type <前処理タイプ>		前処理を作成するときに指定。 参照
--before_injection_py <前処理pyファイル>		独自の前処理を作成するときに指定
--before_injection_conf <前処理py用設定ファイル>		前処理に対する設定ファイルを指定
--after_injection_type <後処理タイプ>		後処理を作成するときに指定。 参照
--after_injection_py <後処理pyファイル>		独自の後処理を作成するときに指定
--after_injection_conf <後処理py用設定ファイル>		後処理に対する設定ファイルを指定

前処理タイプ設定項目一覧（ --before_injection_type で指定可能な値）

• before_grayimg_injection を指定した場合、以下の設定項目が指定可能です。

  Option	Type	Description
  		設定項目はありません。

  /** サンプル設定ファイル **/
  {}
  

後処理タイプ設定項目一覧（ --after_injection_type で指定可能な値）

• after_cls_jadge_injection

  Option	Type	Description
  ok_score_th	float	OK判定するbboxのスコア閾値。この値より高いスコアのbboxがあればOK判定とする
  ok_classes	List[str]	OK判定するbboxのクラス名。このクラスのスコアをOK判定に使用する
  ok_labels	List[str]	OK判定するbboxのラベル名。このラベルのスコアをOK判定に使用する
  ng_score_th	float	NG判定するbboxのスコア閾値。この値より高いスコアのbboxがあればNG判定とする
  ng_classes	List[str]	NG判定するbboxのクラス名。このクラスのスコアをNG判定に使用する
  ng_labels	List[str]	NG判定するbboxのラベル名。このラベルのスコアをNG判定に使用する
  ext_score_th	float	Gray判定するbboxのスコア閾値。この値より高いスコアのbboxがあればGray判定とする
  ext_classes	List[str]	Gray判定するbboxのクラス名。このクラスのスコアをGray判定に使用する
  ext_labels	List[str]	Gray判定するbboxのラベル名。このラベルのスコアをGray判定に使用する
  nodraw	bool	output_imageに描画を行わない場合True

  /** サンプル設定ファイル **/
  {
      "ok_score_th": 0.9,
      "ok_classes": [1],
      "ok_labels": [],
      "ng_score_th": 0.9,
      "ng_classes": [],
      "ng_labels": [],
      "ext_score_th": 0.9,
      "ext_classes": [],
      "ext_labels": [],
      "nodraw": false
  }
  

• after_cmd_injection

  Option	Type	Description
  cmdline	str	実行するコマンド。設定される環境変数は outputs , output_image 。この値は一時ファイルのファイルパス。
  output_image_ext	str	出力画像のフォーマットを指定します。指定可能な画像タイプは bmp , png , jpeg
  output_maxsize	int	コマンド実行結果をキャプチャーする最大サイズ

  /** サンプル設定ファイル **/
  {
      "cmdline": "pwd",
      "output_image_ext": "jpeg",
      "output_maxsize": 5242880
  }
  

• after_csv_injection

  Option	Type	Description
  out_headers	List[str]	CSV出力する項目
  noheader	bool	ヘッダー出力しない場合True

  /** サンプル設定ファイル **/
  {
      "out_headers": ["output_scores", "output_labels", "image_name"],
      "noheader": false
  }
  

• after_det_filter_injection

  Option	Type	Description
  score_th	float	bboxのスコア閾値。この値より低いスコアのbboxは除外される
  width_th	int	bboxの横幅閾値。この値より小さいbboxは除外される
  height_th	int	bboxの縦幅閾値。この値より小さいbboxは除外される
  classes	List[str]	bboxのクラス名。この値のみのbboxが出力される
  labels	List[str]	bboxのラベル名。この値のみのbboxが出力される

  /** サンプル設定ファイル **/
  {
      "score_th": 0.5,
      "width_th": 10,
      "height_th": 10,
      "classes": ["0", "1"],
      "labels": ["person", "car"]
  }
  

• after_det_jadge_injection

  Option	Type	Description
  ok_score_th	float	OK判定するbboxのスコア閾値。この値より高いスコアのbboxがあればOK判定とする
  ok_classes	List[str]	OK判定するbboxのクラス名。このクラスのスコアをOK判定に使用する
  ok_labels	List[str]	OK判定するbboxのラベル名。このラベルのスコアをOK判定に使用する
  ng_score_th	float	NG判定するbboxのスコア閾値。この値より高いスコアのbboxがあればNG判定とする
  ng_classes	List[str]	NG判定するbboxのクラス名。このクラスのスコアをNG判定に使用する
  ng_labels	List[str]	NG判定するbboxのラベル名。このラベルのスコアをNG判定に使用する
  ext_score_th	float	Gray判定するbboxのスコア閾値。この値より高いスコアのbboxがあればGray判定とする
  ext_classes	List[str]	Gray判定するbboxのクラス名。このクラスのスコアをGray判定に使用する
  ext_labels	List[str]	Gray判定するbboxのラベル名。このラベルのスコアをGray判定に使用する
  nodraw	bool	output_imageに描画を行わない場合True

  /** サンプル設定ファイル **/
  {
      "ok_score_th": 0.9,
      "ok_classes": [1],
      "ok_labels": [],
      "ng_score_th": 0.9,
      "ng_classes": [],
      "ng_labels": [],
      "ext_score_th": 0.9,
      "ext_classes": [],
      "ext_labels": [],
      "nodraw": false
  }
  

• after_http_injection

  Option	Type	Description
  outputs_url	str	推論結果をHTTP POSTする先のURL
  output_image_url	str	推論結果画像をHTTP POSTする先のURL
  output_image_ext	str	推論結果画像をHTTP POSTするときの画像フォーマット。指定可能なのは bmp , png , jpeg
  output_image_prefix	str	推論結果画像をHTTP POSTするときのファイル名のプレフィックス
  json_without_img	bool	画像を含まないJSONをPOSTする場合True

  /** サンプル設定ファイル **/
  {
      "outputs_url": "http://localhost:8081/showimg/pub_img",
      "output_image_url": "http://localhost:8081/showimg/pub_img",
      "output_image_ext": "jpeg",
      "output_image_prefix": "output_",
      "json_without_img": true
  }
  

• after_seg_bbox_injection

  Option	Type	Description
  del_segments	bool	推論結果画像にbbox等の描き込みを行わない場合True
  nodraw	bool	output_imageにbbox等の描画を行わない場合True
  nodraw	bool	output_imageにbboxの描画を行わない場合True
  nodraw	bool	output_imageに回転bboxの描画を行わない場合True

  /** サンプル設定ファイル **/
  {
      "nodraw": false,
      "nodraw_bbox": false,
      "nodraw_rbbox": false,
      "del_segments": true
  }
  

• after_seg_filter_injection

  Option	Type	Description
  logits_th	int	ピクセルごとのクラススコア閾値。この値以下のものは除去される
  classes	List[int]	bboxのクラス。この値のみのbboxが出力される
  labels	List[str]	bboxのラベル名。この値のみのbboxが出力される
  nodraw	bool	output_imageに描画を行わない場合True
  del_logits	bool	セグメンテーションスコアを結果から削除する場合True

  /** サンプル設定ファイル **/
  {
      "nodraw": false,
      "logits_th": -100.0,
      "classes": [],
      "labels": [],
      "del_logits": true
  }
  

• after_showimg_injection

  Option	Type	Description
  host	str	Redisサーバーのサービスホストを指定します。省略時は localhost を使用します
  port	int	Redisサーバーのサービスポートを指定します。省略時は 6379 を使用します
  password	str	Redisサーバーのアクセスパスワード(任意)を指定します。省略時は password を使用します
  svname	str	推論サーバーのサービス名を指定します。省略時は server を使用します
  maxrecsize	int	推論結果の最大レコードサイズを指定します。省略時は 1000 を使用します

  /** サンプル設定ファイル **/
  {
      "host": "localhost",
      "port": "6379",
      "password": "password",
      "svname": "server",
      "maxrecsize": 1000
  }